健美で毎日いきいき

健康づくりに役立つ様々な情報を月刊でお届けします。
メールマガジンで紹介している内容です。

虚実の話

2012年は、春が短く夏が長いのかもしれませんね。桜が咲くのが遅く、嵐のような
風や雨、そして竜巻がありました。

春は、東風が吹いて黄砂などが日本海側へ吹いてきます。
その春の風と異なる風が吹くのですから、大気や地形の変化が目に見えないところ
で変化をしているのでしょう。

東洋医学では虚実（きょじつ）の論理があり、虚とは、目に見えないものを表し、
実は、目に見えるものを言います。
目に見えないことは自然界でも人間界でも沢山あります。

空気・酸素・二酸化炭素・経絡（臓腑、体表に流れている線路）・ツボ・気の流れ
など、目に見えないものですが、それらは確実に存在しているのです。
精神的なことも見えません。

実際に切れば見えますが日常的には内臓、血液なども見えません。
身体の変化で見えるのは、部分の色、皮膚の変化、痛み、寒い、暑い、かゆさ、
だるさ、張り感、硬さ、細い、太い、柔らかいなど、見ることや感じることで
変化がわかります。

その視覚や感覚は実の世界です。

虚実とは、見えるところと見えないところが合体している意味もあります。

皮膚の変化や痛みは、内臓のどこかの部分に何んらかの障害を起こしていることを
教えてくれています。
それらに気付き、いつもの自分の心身と違うと感じることで対処が出来ますが、
反応に鈍感な方や身体に気付きを持っていない方は、
病気に対する対処が遅くなるので、病が進行していってからようやく、病院へ行く
と大きな手術を受けることに･･･ということが多くあります。

虚実反応に意識をして自然界も五感を張り巡らせてほしいと思います。

気が合う人、気が合う場所（土地）は、気を休め、リラックスすることが出来ます
が、気が合わない人、気が合わない場所にいると、ストレスを感じたり、胃痛、
頭痛、身体が圧迫され、病気になります。

気とは見えませんが、
常に自分の中、自分の周辺、自分のいる場所に存在しています。

気が合う人といつも一緒にいると、健やかなエネルギーが出来て蓄積して、
疲れが取れやすく、疲れにくい状態を維持してくれます。

そのような休日をとることが本来の休日ですが、
ゴールデンウィークに家族のため、恋人のために気の合わないところへ出かけていると、
疲れを持って帰ってくることになります。

目に見えないストレスとは、
嫌悪感。
最近の言葉として折れる気持ちになる。
話したくない気持ちになる。
眉間にしわが入る。
鳥肌がたつ。
身体が縮む。
緊張する。
凝り感がある。
笑顔が出ない。
頭痛、胃痛、胸痛、のどがとても渇くなどの症状が出ます。

人を思いやる心は、心身の気の流れが良好になります。

見えないものを大切にして、元気に夏を、梅雨の時期を乗り越えていきましょう。


スポンサードリンク

Page Topへ▲