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歪みをつくらない正体をつくり出す身体の法則


前回は「歪みが生じると痛みや病気がでてくる」他、歪みを発生させる原因、
歪みチェックの仕方についてお話しました。


今回は歪みをつくらない正体の法則です。


私達人間は四つんばいの動物と違い、小さなわずか23~27.8cmの足裏で、
細長い「背骨を立てて動く」という大変不安定な生き物です。

四つんばいであれば、背骨は四ヶ所で支えられているので安定感があり、
歪みは生じずらいですね。

人間は不安定な生き物であるからこそ、支える筋肉の力や、間違った動き方をする
と、歪みを生じてしまうのです。

例えば、右手で物を拾おうと思った時に、右足を出すと拾いずらく、左足を出すと拾いやすい。

つまり手は手だけでなく、足の動きとつながっているということです。

これを同時相関連動性と言います。つまり一ヶ所を動かすと、それに伴い他の部位も
一緒に動いていくというものです。

そして、その動きには法則があります。

この法則を間違って行動すると、ぎっくり腰になったり、運動をして身体を痛めてしまうのです。



次に身体の運動法則を記述します。


(1)上体を右に倒す時は左足に重心を置き、左に腰を移動させながら倒すと楽に
   倒れます。

   腰の移動(側屈)で、左に倒す時は反対

(2)身体を捻る時は捻る側に体重を乗せて動くと楽に動けます。

   右に捻る時は右足。左に捻る時は左足。

(3)前屈する時は重心を踵に乗せると前屈しやすい。

(4)後屈する時は重心をつま先に乗せると後屈しやすい。

(5)足は第一趾(親指)、手は小指に支点を置きながら動くと安定感が出てくる。

(6)動く時、力を入れる時は息を吐くか止める。

(7)腰は真っすぐ立てるようにする。


以上の事に気をつけて身体を動かすと、重心が安定して、歪みをつくりずらくなります。


(5)についての補足

   この2箇所に力が入ると、重心が身体の中心に近づくことから、
   安定感がでる。

   ためしに足の第五趾(小指側)と、踵に重心をかけて立ってみてください。
   骨盤は緩み、腰が落ち、脚はO脚、開き気味になってくるのが感じられると
   思います。

   第一趾に力を入れて立ってみると、
    ・お尻の筋肉に力が入り、骨盤が引き締まってくる
    ・膝が立ち下腹が引き締り、背骨が上に伸びていく
    ・重力に抵抗する抗重力筋=姿勢保持筋力に力が入ってくる
   等、体感できます。

   昔の人が、
   草刈や下駄をはいて力仕事をしていたのは理に叶っていたのですね。

   手は小指側というのは、
   小指以外の4本の指でグーを作った時の力と、小指から握っていくのでは、
   握力に力の入り方が全く違いますよね。

   台所でも、脇を締めて小指側に力を入れて包丁を使うと、
   千切りやカボチャなどの硬いものを切る時に、力をそれほど使わなくても
   (無意識のうちに)楽に切ることができるはずです。

   スポーツ、芸事等、美しく動き、安定させるには、脇を締めて小指側に意識
   を持って動作することは基本となっています。


(6)で大切なのは呼吸のタイミング

   例えば、ケンカ中、人を殴る動作の時、息を吸いながらだと力は入らない。
   だから「チクショー!」とか叫びながら行動を起こすことが多いですよね。

   つまり息を吐きながら行なっているのです。吸う時は運動神経が働かないの
   です。ボクシングや剣道など、一瞬の隙で相手をつく時は、相手の呼吸をみ
   るとよいのです。

   ぎっくり腰などは、息を吸った時やを入れた時になりやすい。
   吸う息は短く、吐く息は長く、呼吸の法則を理解し呼吸すると、
   次第に「腹」が出来てきます。「腹」が出来てくると、重心が安定し、腰が
   安定し、精神も安定してきます。



世間一般、多様多種のスポーツ、体操、エクササイズがありますが、
この身体の法則を取り入れた健康体操は、「健美操」しかないのです。

からだは、"ただ動かす"のではなく、しっかりと重心を意識し、呼吸を意識する事
により歪みをつくらず、身体の機能回復を可能にしていく事ができます。

健美操をしている時だけでなく、日常生活の中にも、上記の事を意識してみてください。

電車で立つ時、足の大趾に重心を乗せる。

物を取る時、手と反対側の足を出して脇を締め、小指側を意識してみましょう。

ゆっくり吐く習慣をつくってみましょう。

身体の歪みは、日常生活における姿勢が、知らない間にくせとなり、歪みを作ってしまいます。

気をつけることをして、その少しづつの積み重ねが、健康な心身をつくり上げていきます。

2012年、身体づくりの目標をかかげてみて下さい。


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